政策

1.県民の命と健康、暮らしを守る
 新型コロナウイルス感染症対策、医療提供体制やワクチン接種体制の強化などを要請し、県民の命と健康を守ります。また、西宮総合医療センター(仮称)の整備など県立病院の医療体制の充実を図ります。
 コロナ禍により大きなダメージを受けた地域経済・雇用の再生、子育て世帯、学生、高齢者への支援充実で県民の暮らしを守ります。
2.自然災害から県民を守る
 近年、激甚化・頻発化する自然災害から県民の命と財産を守る取り組みを進めます。武庫川の想定反乱区域内には二級河川でいずれも全国1位の人口・資産が集積しており、一たび氾濫が起こると甚大な被害が想定されます。その被害防止対策が急務であり、その対策を着実に進めます。南海トラフ大地震やそれによる津波の発生を想定とした対策にも取り組みます。
3.新しい成長の種をまく
 スタートアップ(革新的なビジネスモデルによって社会に変革(イノベーション)をもたらす企業)の育成、中小企業等のDX化やそのための人材育成支援、ポストコロナを見据えた新たな観光戦略による誘客促進、水素社会の推進を図ります。
 西宮市には大学や企業が集積しており、交通の便も良い事からスタートアップや次世代産業の発展の可能性を秘めています。それらを開花させる取り組みを進めます。
 SDGsやESGの考えに基づいた産業支援に取り組みます。
4.教育や子育て世代・子どもへの重点投資
 令和2年度の決算統計によると、兵庫県の県立高等学校の学校運営費は1校当たりの決算額は全国46位、生徒1人当たりの決算額は全国45位とかなり低位にありました。そのため県立学校の施設・設備や部活動の用具・備品の老朽化が進行していました。時代を担う子どもの学習環境の改善を図るべく生徒ファーストの視点に立った環境の整備、デジタル化や教員の負担軽減の取り組みを進めます。県立学校のトイレの改修を早期に進めます。また、私学の学校への支援の強化にも取り組みます。
 子育て世代への負担軽減や不妊治療の助成の拡大、またヤングケアラーへの支援にも取り組みます。
5.環境の保全
 気候変動リスクに対応するため、カーボンニュートラル実現への取り組みを進めます。各分野から排出される温室効果ガスの削減や再生可能エネルギー導入の拡大に向け取り組みます。森林資源によるグリーンカーボンだけでなく、海洋植物による炭素の吸収、いわゆるブルーカーボンの取り組みも進めます。
 兵庫県は豊かな自然を有しています。また、西宮市は都市部にありながら武庫川や甲山をはじめ多くの自然に恵まれています。その自然環境を良好に保ち、多様な生物が共存し、豊かな生態系を保つことに取り組みます。
6.持続可能な行財政
 震災に伴う県財政の悪化は11年間の行財政構造改革で改善したものの、厳しい財政環境が続いており、コロナの影響によってさらに悪化が見込まれます。財政状況を分かりやすく示し、県民本位の行財政改革の先頭に立ちます。
 ただ、むやみやたらに削るのではなく、限られた財源をより効率的・効果的に施策に反映されるように取り組みます。