1.一般質問
⑥県立病院における非常用発電機の状況及び災害への備えについて
質問者:中野郁吾
 最後の質問に移ります。
 県立病院における非常用発電機の状況及び災害への備えについてです。
 今回の台風第21号により県内では、阪神地域を中心に大規模な停電が起こりました。停電の件数としては阪神・淡路大震災に次ぐものだったとのことで、県民生活に不安とダメージを与えました。復旧に向けて、随時電力会社の懸命な作業が行われたことは承知しておりますが、台風だけでなく、あらゆる自然災害などによる大規模停電が発生することに備えなければなりません。
 北海道胆振東部地震では地震発生直後から道内376病院が停電し、うち82病院で断水しましたが、非常用発電機が無事に作動し、患者の命に関わる事態は避けられたとのことです。
 一方で、本年6月に発生した大阪北部地震の際、吹田市の国立循環器病研究センターでは、停電で自動的に切り替わるはずの非常用発電機がうまく作動せず、電源供給の不安定な状態が続き、透析患者や、人工呼吸器や補助人工心臓が必要な重症患者や、保育器に入った小さな子供等の優先度が高い順に、他の病院へ計40名を安全確保のために搬送したとのことです。このときは、同センターは非常灯もつき、人工呼吸器等の生命維持管理装置に影響は、結果的にはなかったとのことでした。しかし、その後、同センターで非常用発電機の確認を行ったところ、法令で定める保安検査を少なくとも5年以上実施していなかったことが判明したとのことです。法令では非常用発電機などの電気工作物の維持・運用等を定めた保安規程の策定と定期的な点検の実施を義務付けております。
 また、報道によると北海道胆振東部地震では、札幌厚生病院において停電で非常用発電機が稼働したものの、発電機の燃料の備蓄は8時間分しかなく、発災時に取引先の石油業者は流通ルートの混乱で調達も難しい状況であり、人工呼吸器の利用患者もいることから、タイムリミットに焦りを募らせていたとのことでした。
 さきにも述べたが、厚生労働省によると、今回の地震で道内の計376ヵ所の病院が停電し、82ヵ所が水も使えなくなったり、地震発生から2日経過しても約150ヵ所が停電したままで、全病院の電力復旧まで3日かかったとのことです。34ヵ所ある災害拠点病院も停電し、非常用発電機で対応したものの、発電機に入れる燃料は数日分の備蓄がほとんどだったとのことです。多くの病院では自家発電装置を備えているが、十分な燃料の備蓄などの課題が浮き彫りになりました。
 そこでまず、今回被災した地域の病院で問題となった非常用発電機の点検及び燃料の備蓄について、県立病院の状況をお伺いします。
 また、基幹災害拠点病院である災害医療センターを中心に県内の災害医療の中核を担う県立病院として、大規模な災害発生に備えてどのような準備をされているのかお伺いします。
答弁者:病院事業管理者
 県立病院における非常用発電機の状況及び災害への備えについてのご質問にお答えいたします。
 県立病院では、全病院が電気事業法に基づく保安規程を定め、少なくとも3年に1回は行うこととされている非常用発電機の点検を適切に実施しております。
 燃料の備蓄では、災害医療センターをはじめとする七つの災害拠点病院は3日分を、それ以外の病院も災害発生時にそれぞれの病院の機能に応じた診療を継続できる量を確保しており、先般の台風21号においても、診療への影響は生じておりません。
 電源の確保以外でも、災害時に適切な医療を確保できるよう、受水槽の整備や医療用資機材の備蓄を図るとともに、新病院整備時においては免震構造の採用や、ヘリポートの設置など、大規模な災害発生に備えたハードの整備を進めております。
 また、各病院で災害時職員行動マニュアルを作成するとともに、病院ごとの課題等を踏まえた災害・防災訓練を毎年度実施しております。加えて、全県立病院を対象とした災害医療従事者研修を行うなど、日ごろから職員の意識を高め、災害時に必要な医療が提供できるよう準備をしています。
 今後とも、施設整備や保守点検の実施等を進めるとともに、研修や訓練を通じた人材育成等に取り組み、大規模災害発生時にも十分な医療が提供できるよう万全の体制をとってまいります。
質問者:中野郁吾
 万全の体制をとられているということ、常に訓練したり、備蓄状況などの点検を行っているということで安心しました。
 点検をしっかり行っていないと、これは病院に限ったことじゃないんですけれども、非常用発電機をしばらく回していなくて、電気が止まって回してみたら、うまく作動せずどころか、爆発したみたいな不具合の例があったりします。これは病院に限らずですけれども、県の携わる建築物とか、拠点になるような施設、そういったところの点検、やっておられるとは思いますけれども、改めてしっかりと行っていただくようにお願いします。
 昨今、やっぱり自然災害というのがどうしても多くなっているのと、そのエネルギーが大変大きくなっています。当局の皆さんにおかれては、災害が来るたびにすごい緊張感とか、ストレスがあるかもしれませんが、県民の安全・安心守るために、更なる取組をお願いしたいと思います。
 これで終わります。