5.県土整備部についての審査
➂城崎温泉地区大規模火災への対応について
質問者:中野郁吾
三つ目、城崎温泉地区大規模火災への対応についてである。
 平成27年1月3日の早朝、豊岡市の城崎温泉街の店舗兼民家から出火し、2名の方が亡くなり、12棟延べ約2,200平方メートルが全半焼した。建物の密集区域であったことから、消防の放水が火元まで届かず、被害が拡大したとのことである。
 その後、被災住民等で構成する復興協議会が結成され、再建に取り組んでいる。また、火災の教訓を受けて、敷地の間に通路を設け、消火活動を行いやすいようにすることや、城崎温泉街は市の景観形成重点地区であることから、建物の屋根の形状を統一するなど、景観にも配慮する再建が行われている。
 県においても、城崎温泉地区の大規模火災への対応で、被災地への支援を既存の景観形成支援事業を拡充し、城崎温泉の町並み景観に配慮するとともに、災害に強いまちとして早期復興を果たすように支援してこられた。
 そこで、現在の城崎温泉地区大規模火災からの復興において、これまでの支援の成果、今後の支援について伺う。
答弁者:まちづくり局長
城崎温泉地区は、その景観保全の重要性から、早期復興に向け、被災直後から解体除却に助成を行うとともに、再建に当たっては景観形成支援事業を拡充し、ソフト、ハードの面から支援してきた。
 ソフト面からは、復興協議会に対し、平成27年3月から景観まちづくりアドバイザーを17回派遣するなどし、防災通路の確保を助言したほか、屋根の形状や外壁材の仕様などを定めた景観ルールの策定を支援してきた。
 ハード面からは、修景助成の限度額を330万円から500万円に、助成率を3分の1から2分の1に引き上げ、景観ルールに則した再建を支援した。
 被災地では、区域全体を道路、大谷川に面している南側区域と、それからその奥にある北側区域の大きく二つに分けて再建に取り組むこととし、現在、道路に面する南側区域で6棟が完成し、現在店舗として営業を行っている。しかしながら、その他の土地については、現時点で活用計画が定まっていないため、今後、計画が具体化する際に、再度、景観まちづくりアドバイザーの派遣を行うとともに、修景助成も行っていくこととしている。
 今後も城崎温泉地区の町並み景観が良好に保全され、より一層地域の安全とにぎわいが創出されるよう取り組んでいく。
質問者:中野郁吾
6棟が完成して残りの土地がまだ進んでいない、決定していないということだが、これは産業労働部でゴールデンルートの設定で城崎が指定されて、今後観光客を呼び込んでいこうという中で、にぎわい創出というところでしっかり一日でも早く復興を果たして、城崎ににぎわいを出してもらって、兵庫全体の観光、産業の発展につなげていただければと思う。そういう思いでこの質問をした。続いての質問に移る。