3.健康福祉部の審査について
➁障害児等職業体験事業について
質問者:中野郁吾
第二は、障害児等職業体験事業についてである。
 本県では、平成28年度、障害のある子供の社会参加を促進するために、西宮市にある、ららぽーと甲子園内の職業社会体験施設「キッザニア甲子園」を貸し切り、「しごとにチャレンジ“夢プロジェクト2016”」を開催した。今年度も10月14日に行われる。
 キッザニア甲子園は、現実社会の約3分の2サイズで作られたまちで、実在するテレビ局や銀行、鉄道会社、消防署等の企業等が出展するパビリオンがあり、そのまちの中で約100種類の仕事やサービスを本格的なユニフォームや道具を使い、体験できる施設である。
 そこでできる体験を通し、障害のある子供たちに、働くことに挑戦し、未来の夢を育む取組で、とてもすばらしい事業であると感じた。
 また、障害のある子供たちとその保護者、学生等のボランティアが交流することにより、互いの理解を深め、支え合いながらともに生きることを考える機会にもなり、インクルーシブな社会を形成していく中においても、大変有意義な事業であると考える。
 そこで、昨年度初めて行われたこの事業の評価と改善点、参加した親子や学生ボランティアの感想を踏まえ、今月開催される本事業をどのように実施されるのかをお伺いする。
答弁者:障害者支援課長
障害者等職業体験事業は、障害のある子供たちに、働くことの大切さを学び、未来の夢を育む機会を提供するため、昨年度からキッザニア甲子園を貸し切りって実施しているものである。初回である昨年度は、子供、ご家族を含め、464人にご参加いただいた。
 参加者からは、「貴重な体験ができた」「貸し切りがありがたかった」「気兼ねなく楽しんで、いろんな体験をすることができた」といったご意見であった。また、学生のボランティアからは、「子供たちと触れ合うことで、新たなパワーをもらえた」「心のバリアフリーが進んだ」という多くの肯定的なご意見をいただけた。
 今後の課題として、保護者から「写真や絵、図入りの説明書きがあれば、知的障害を持った子供たちも仕事の内容をもっと理解しやすかった」、ボランティアから「保護者や子供たちと意見交換等ができる場があればよかった」といった建設的なご意見をいただいている。
 このようなことから、今年度は、共催者である県の「手をつなぐ育成会」と協議の上、知的障害のある子供たちが理解しやすいように、イラスト等も利用した案内・誘導を行うとともに、学生ボランティアとの交流コーナーを設けるなど、障害のある子供たちがより楽しみ、職業体験を交流を通じて夢を持つことができるような改善を図ったところである。
 今週末の開催となるので、最善の準備をして、よい行事としてまいりたい。
質問者:中野郁吾
私は地元選出ということでお招きいただき、実際にその様子を見させていただいた。多くの方が楽しんで職業体験されており、とても感動した事業であった。
 先ほどおっしゃっていたように、イラスト等を用いて、利用者に更に分かりやすくし、より多くの子供が参加できるように、今後も進めていっていただきたい。