5.産業労働部・労働委員会についての審査
①ひょうご若者就労支援プログラムについて
質問者:中野郁吾
おはようございます。維新の会の中野である。割り当ての持ち時間が少なくなってきたので、早速質問に入る。
 カムバックひょうごハローワークについてである。
 地方版ハローワークの設置が可能になったことを受け、昨年の9月の定例会での一般質問で、この地方版ハローワークをどのように展開するか伺ったところ、国の規制を受けず自由にハローワークの業務を行うことができるようになり、職業相談から職業紹介まで一貫したきめ細やかな支援を行い、地域創生の主要な課題であるUJIターンの促進を図るため、どのように活用できるか検討するとの答弁があった。
 そして、このたび自治体がそのエリアの外で地方版ハローワークとして、カムバックひょうごハローワークを設置する予定とのことであるが、大変素早い取組であることと、カムバックひょうご東京センターに併設することにより、移住支援と就労支援を一体的に行うことができ、効率的になることは評価するとともに大変期待しているところである。
 しかし、総務省がこの1月に公表した住民基本台帳人口移動報告によると、転出超過は2015年の7,409人、2016年の6,760人とやや改善しているものの、全国でもトップレベルの多さであることは変わっていない。
 その一方で、東京は2015年で8万1,696人、2016年で7万4,177人の転入超過となっているが、これは本県で考えると、三木市やたつの市規模の市が毎年一つできているのと同じという状況であると言える。
 そこで、東京一極集中により活力を奪われる中、UJIターン就職を促進していく上で、カムバックひょうごハローワークの果たす役割と、どのように業務展開していくのかを伺う。
答弁者:しごと支援課長
県では、昨年1月にカムバックひょうご東京センターを開設し、首都圏からの移住相談に対応しているが、新年度4月には、そこにハローワークを併設し、移住相談と就労相談を一体的に実施できる体制を整え、きめ細やかな支援をワンストップで提供することとしている。
 具体的には、就労相談員2名を配置し、国のハローワークや県独自の求人情報に基づく職業紹介、首都圏大学のキャリアセンターと連携した県内企業のPR、ひょうご産業活性化センターや就農支援センター等と連携しての起業相談・就農相談などを行っていく。
 また、最近多い、いわゆる第2新卒者のUターン転職相談センターとしての機能も持たせ、カムバックセンターや県内関係機関とも連携しながら、地域創生の主要な課題である首都圏からのUJIターン移住促進を図っていく。
質問者:中野郁吾
この地方版ハローワークが使い勝手が悪いところもあり、使うところがまだ少ない状況とのことで、今年の初めの政務調査会で全国に先駆けて、兵庫県が地方版ハローワークを導入していくことで、攻めの姿勢でいいと思っていたが、地方版ハローワークを使おうとしているところを調べたところ、近隣で香川県、これは県内の高松市に設置するとのこと、鳥取県が東京本部と大阪本部に設置するとのことで、来年度の予算案にそれが含まれているとのことで、他府県も同じようにUIJターンを促進しようと躍起になって取り組んでおり、埋もれないように頑張ってもらいたい。
 転出超過という出血が多いので、まずは止血として、産業労働部で魅力ある企業の創出や力強い戦略的な情報発信を行い、広報等他部局としっかり連携し、魅力を発信すること。
 このハローワークや、カムバックひょうご東京センターは、輸血の部分に当たると思うが、貪欲に首都圏から転入者を獲得するようにしてもらいたいと思う。
 産業労働部の攻めの姿勢は、かなり感じており、もっと貪欲に進めてもらいたいと思う。
 私の質問を終わる。