3.企画県民部②についての審査
➂メタンハイドレートの実用化に向けた取組について
質問者:中野郁吾
三つ目の質問、残り時間が限られているので、少し短めに質問したいと思う。
 三つ目はメタンハイドレートの実用化に向けた取組についてであるが、これまで本県は表層型のメタンハイドレートに対して先導的に取り組まれてきた。県では、講演会やフォーラムを開催し、県民への広報活動をし、機運の醸成や理解を深めることに取り組まれてきた。
 そして昨年の秋には、国の資源エネルギー庁が日本海側の表層型のメタンハイドレートに対し、資源量の一部の推計結果を公表し、さらに資源回収技術の公募に着手する等、実用化に向けた取組へと進み始めたとのことで、これからの動きに期待したいところである。
 そこで、本県のこれまでの取組の評価と今後の取組について、お伺いする。
答弁者:水エネルギー課長
メタンハイドレートは、新たな国産のエネルギー資源として期待が高く、本県は独自に平成24、25年度に但馬沖で賦存確認調査を行った。その結果、メタンハイドレートの噴出跡と思われる海底のくぼみなどを確認し、国に対し詳細調査の実施を働きかけた。これを受け、国が行う資源量把握調査に平成26年度から但馬沖が含まれることとなった。
 この国の動きを踏まえ、本県としてもメタンハイドレートの開発促進に向けた県民の理解と機運の醸成を図ってきた。具体には、香美町立ジオパークと海の文化館において、常設のパネル展示を行うとともに、平成28年3月に豊岡市で講演会を開催、11月には県公館で日本海側12府県からなる海洋エネルギー資源開発促進日本海連合主催のフォーラムを開催し、国の取組を直接県民に報告していただいた。また、県民が寄せる期待を日本海連合とともに国へ訴えてきたところである。
 国は、昨年の秋に、これまでの調査結果を解析し、上越沖における資源量推計を公表するとともに、本県をはじめとする日本海沿岸地域の声を受け、メタンハイドレートの実用化に向けた資源回収技術に係る調査研究の公募に着手するなど、取組を前進させた。
 今後とも、日本海連合と連携し、メタンハイドレートの実用化に向けた国による調査研究が促進されるよう、機運の醸成や国への提案などを行い、積極的に取り組んでいく。
質問者:中野郁吾
もし実用化されたら、但馬の方の経済にも大変寄与されることと思うので、更に進むことを期待して、質問を終わる。ありがとうございました。