3.企画県民部②についての審査
➁新たな広報戦略検討委員会について
質問者:中野郁吾
これから地域創生を進めるに当たり、兵庫の魅力を存分に、また持ち味を余すことなく発信していくことが重要と考える。まだまだテレビや新聞などの報道による情報の広める効果は高いと考えられるが、一方でスマートフォンやタブレットの普及により、いつでもどこでも欲しい情報を即座に手に入れられる時代になった。
 そういった新たな情報手段を活用しなければいけないが、ただ兵庫県の情報を垂れ流しているだけ、ばらまいているだけでは意味がなく、魅力的で興味を持ってもらえるような情報を能動的に発信し、また興味を持って情報を取りにきた人を更に引き込まなくてはならない。
 自分たちの強みや魅力はこれだと思い、意気込んでいても、周りの人たちには思っているほど伝わっていないこともある。思いを伝えることは非常に難しいことである。私自身も物事を伝えることや表現をすることが苦手な方だが、周りには、この後ろの委員の方にも、この人は何て人を引き付けるような話し方をするんだろうという方がたくさんいらっしゃる。ある程度は努力や経験で何とかなる部分はあるのだろうが、センスや感性というものも重要である。
 地方創生が叫ばれる時代に、本県以外の他の自治体も争うように自分たちの魅力をさまざまな形で発信していくと思う。そのあふれた情報の中で、兵庫県が埋もれてしまわないような戦略的な情報発信についての取組が必要と考える。
 私は、兵庫県は気候・風土、文化や歴史、食に安心・安全と、どれをとっても抜群に良いものを既にたくさん持っていると思う。それをどう伝えていくかが、最も重要な課題の一つかと思う。兵庫県の魅力を伝えるさまざまな施策を行ってきたが、地域創生戦略、また観光戦略など社会増対策に向けて県の魅力を強力に発信する必要がある。
 このたび、時代の変化に即応した情報発信を強化するため、新たな広報戦略を検討する委員会を設置し、既存広報媒体等の活用方法の見直しや新しい広報手法の開拓などを検討するとのことだが、設置に至る経緯として、これまでの兵庫県の広報の課題は何だったのか、また単年度だけの検討や委員会ではなく、常に見直し、最先端を行くために戦略的広報を展開すべきだと考えるが、いかがか、お伺いする。
答弁者:広報課長
これまでの広報活動は、参画と協働の県政の原点となる県民との情報共有を図るため、主として県内向けにテレビ・ラジオ・広報紙などを中心に効果的な情報発信に努めてきたところである。
 最近では、特に新たな取組として、昨年4月には若い世代向けにLINEはばタンを開設、11月にはスマートフォンやタブレットに対応するために、県のホームページをリニューアルした。さらに今年1月には兵庫の食や地域の魅力を写真で紹介するインスタグラムを開設している。
 地域創生の本格化に伴い、県外に向けた県の魅力発信が強く求められている。情報が氾濫する現在、一つには、情報が欲しい人にいかに届けるか、二つには、兵庫県に興味を持ってもらうためにどのように発信するかが課題であると認識している。
 そこで、新年度に新たに学識経験者や外部の専門家などで構成する広報戦略検討委員会を立ち上げ、その中で県の魅力を強力に発信するため、既存の広報媒体の検証、新しい広報手法の開拓や広報体制の見直しなど、時代に即応した効果的な情報発信ができる広報戦略を検討していきたいと考えている。
 なお、委員会を継続するかどうかについては、今後の議論の中で検討していきたいと考えているので、よろしくお願いする。
質問者:中野郁吾
本日の企画県民局①の方でも、委員の皆さんから広報については厳しい意見も出ているので、この検討委員会をしっかり活用して、また必要であれば、外部の方もどんどん入っていってもらって、県全体の広告の司令塔というか、そういった形で魅力をどんどん発信していっていただければと思う。