2.企画県民部①についての審査
➂出会いの機会づくりについて
(2)出会いサポート東京センターについて
質問者:中野郁吾
二つ目は、出会いサポート東京センターについて。
 これも2年前にお伺いしたのだが、東京一極の是正に取り組まないといけない中で、東京でもこの事業を行うことは、東京一極集中を促すのではないかという懸念があり、この事業を行うに当たり、成婚者には兵庫へ移住してもらうような仕組みになっているかどうかお尋ねたところ、回答として、運営に当たっては、東京への流出を防ぐため、出会いイベントや個別お見合いは東京では行わず、県内のみで開催するとともに、紹介者を通じて、本県への転入の意思を確認することを予定しているとのことだった。
 1月に出会いサポート東京センターにお伺いしたところ、センターの方から説明を受け、センター内の一角にパーテンションで区切られたスペースでお見合いをしているとのことだった。事業を展開し実施しているからには頑張ってもらいたいと思っているので、そこでお見合いをやってはいけないと言うつもりは全くないが、当初の予定から変わった理由を、まずお伺いする。
 次に、2月末の東京センターでの登録数は男性が63名、女性が42名の計105名とのことで、お見合い件数は52件、そのうち交際を開始されたカップル数は9組で、そのうち残念ながら交際解除になったカップルは8組で、成婚は1組という、あまり芳しくない結果になっているように感じる。そこで、これまでの評価と今後の取組についてお伺いする。
答弁者:男女家庭課長
出会いサポート東京センターについては、当初の計画段階では、県の東京事務所での開設を予定しており、お見合いスペースの確保が困難であったことなどにより、東京センターでのお見合いは想定をしていなかったところである。
 しかし、平成27年8月の開所に際して、登録会員へのサービス向上や出会いの機会の拡大を図るため、民間ビル内での開設や、東京センターでのお見合いの実施を決定した。
 現在、会員要件として、将来兵庫県に移住する可能性や、移住することなどに興味のある方としているとともに、平成28年1月からは、カムバックセンターを併設し、県内への移住促進を図っているところである。
 首都圏での普及促進のため、これまで首都圏版ホットペッパーや都営地下鉄での車内広告、新聞への広告掲載、インターネット婚活サイトでの発信などの広報に努めてきたが、現在、先ほどもあったが、会員数は105名、これまでの閲覧件数は218件、お見合い件数は52件となっており、センターの認知度や制度の周知はまだ十分とは言えないと認識している。
 先日、東京センター成婚第1号として、東京センター登録の男性会員と県内センター登録の女性会員の成婚の報告があったところである。
 今後も、新しいマッチングシステムの円滑な運用のほか、東京兵庫県人会など東京在住の兵庫県出身者の集まりや、同窓会への働き掛けなども積極的に行い、会員数、成婚数の増加を目指していきたいと思っている。
 さらに、今年4月には、カムバックひょうご東京センターやカムバックひょうごハローワークと一体として整備し、6月頃には、先ほども話があったが、より東京駅に近い場所に移転して、利用者の利便性の向上を図ることにより、UJIターン支援、職業相談・紹介と連携して、出会い・結婚支援に取り組んでいきたいと考えている。
質問者:中野郁吾
東京の出生率が低いということがあって、東京でお見合いを通じて結婚される方が増えて成婚に1件至ったというのは、これはおめでたいことなのだが、やっぱり強く兵庫に帰ってきてもらわないと、ここはお金を掛けている意味がないように感じてしまうのである。
 それと、今の105名の中でお見合いをした件数が52件ということで、この事業に関しては2名の専門員が専属でおられるということで、ちょっと効率の悪い仕事になっていると思うので、これもやるのであれば、もっと会員数を何とか頑張って増やしてもらいたいというのが一つと、私の会派の議員の中では「もうこれ東京でやる意味ないんじゃないか」という強い意見も出ているので、ある程度どこかで区切りをつけてもらうことも必要なのかなと考えているのでお願いする。次の質問に移る。