2.企画県民部①についての審査
➂出会いの機会づくりについて
(1)出会いサポートセンターについて
質問者:中野郁吾
続いて、出会いの機会づくりについてということで、一つ目、出会いサポートセンターについて。
 本県では出会いから、結婚、出産、子育てまで切れ目のない支援施策を展開されている。最初の出会いの部分の取組で、本県では県内10の出会いサポートセンターに加え、出会いサポート東京センターが設置され、会員登録者に1対1の個別のお見合いや、団体会員や個人会員を対象に出会いイベントを開催しているとのことである。
 2年前の予算特別委員会でもお伺いした部分もあるが、その時点での成婚数は922組で、昨年末現在の成婚数は1,232組とのことで、平成30年度までに1,822組の成婚を目標にされているとのことである。この2年ほどで300組の増加だが、目標まであと2年で、目標まで600組ほどの成婚がなければ達成できない。
 そこでまず、その目標達成に向けて来年度から新たに工夫すること、また会員数の動向やお見合い件数と成婚の確率、登録者の実際の参加状況をお伺いする。
答弁者:男女家庭課長
ひょうご出会いサポートセンター事業については、これまで、事業の必要性や効率性、会員サービス向上の観点から、会員登録料の値上げや、都市部センターの日曜日開所、登録に係る代理申請の解禁など、不断の見直しを行ってきたところである。
 会員数だが、平成26年度末は4,534人、27年度は5,015人、現在は5,261人となっている。お見合い件数については、平成26年度は4,663件、27年度は4,915件、28年度はこれまでのところ4,280件である。成婚件数については、26年度が171組、27年度が153組、今年度はこれまでのところ107組であり、成婚数の累計は1,246組となっている。なお、個々の登録者の閲覧・お見合い等の活動状況については、把握していないところである。
 近年、会員数とお見合い件数は順調に増えてきているが、成婚につながっていないケースも多く、成婚に向けた一層の取組が必要であると認識している。
 こうしたことから、来年度は、今年1月から供用開始した「おすすめ機能」を付加した新しいマッチングシステムの円滑な運用を目指すほか、会員の利便性向上を目的として、モデル的に4市町において会員向け市町窓口を設置する予定である。
 また、新規事業として、先ほども答弁であったが、企業や団体の男性社員等を対象に、交際マナーなど恋愛力・結婚力の向上を目的とした「結婚力アップセミナー」の開催、そして看護師・保育士等の専門職を対象とした出会い・結婚支援事業を展開することとしている。
 今後も、効率的な事業運営や会員の利便性向上に努めつつ、会員数・成婚数増を目指すとともに、出会い・結婚の機運を高めていきたいと考えている。
質問者:中野郁吾
会員数は順調に増えているということであるが、5,261人、これが多いのか少ないのか、僕もちょっと判断がつかないところであるが、勝手に計算したところ、成婚に至る確率というのが、お見合い件数から成婚した数で計算すると5%弱なのである。だから会員数を増やす努力もされてもいいのかなと思う、せっかくお金を投じているのだから。これも情報発信が大事なところだとは思うので、しっかり会員数拡大をやっていただきたい。登録者の実際の参加状況というのを聞いたのはなぜかというと、登録したけれども実際稼働しないというのであれば意味がないと思うので、その登録された方にも積極的に参加されるような働き掛けも行っていただくよう、よろしくお願いする。
 それともう一つ気になったのが、来年度から行う専門職へ結婚をお勧めするという事業がある。専門職である保育士や看護師に勧めていくということなのだが、ちょっと一つのデータとして、大阪の女性の就業機会拡大に関する調査で、結婚と出産が理由で離職する確率というのが、かなり全国に比べて本県が高いという数字が出ているので、その専門職の方に結婚をお勧めするのはもちろんいいとは思うのだが、そこの離職というところも含めて、ちょっと複合的な見方をしてもらいながら進めていっていただきたいなと思う。次の質問に移る。