2.企画県民部①についての審査
➀地域活動のリーダー育成について
質問者:中野郁吾
おはようございます。維新の会の中野である。早速質問に入る。
 まず一つ目、地域活動のリーダー育成についてである。
 現在、本県では地域創生を推し進めているが、地域の魅力を高めていかなければならない。それには、それぞれの地域の方々やコミュニティの活動の活性化も欠かすことができない。しかし、これまでの経済発展とともに、個が優先されるような時代を目指し、マイホームやマイカー、パソコンに携帯電話、そしてワンルームマンションなどを生み出し、他に干渉されない、ある意味自由を手に入れてきた。その分、核家族化が進むなど、人とのつながりが薄まってきているようにも感じる。
 人口が減っても少子高齢化が進んでも、活力ある地域を作っていくには、その地域の人たちが地域づくりに参加することが肝心である。縮小の時代に充実した地域を創っていくには、いわゆる少数精鋭化していかなくてはならない。これまでの拡大していく時代の少数精鋭は選ばれし者を指していたが、これからの時代は多くの県民の皆さんが地域づくりに参加することが必要である。
 そして、地域活動をするに当たり参加しようとする個と個を結び付け、またコミュニティ同士をつなげ、地域の活性化を図るには、そのコミュニティごとや地域ごとにしっかりとしたリーダーが必要である。
 そこで本県では、地域活動のリーダーを育成するためにふるさとひょうご創生塾を開設し、来年度で22年目を迎えると聞いている。参画と協働によるふるさとづくりを推進する本県において、この塾がこれまで果たしてきた評価と、これからの展開についてお伺いする。
答弁者:県民生活課生涯学習参事
ふるさとひょうご創生塾は、地域づくり活動の第一線で活躍するリーダーとして、時代を見通す広い視野と、地域課題解決のための専門的な知識・ノウハウを持った人材を養成するため、現場での実践活動やグループワークを中心とした2年間の講座を実施しているところである。
 これまでに輩出してきた541名の卒塾生については、塾で学んだ知識、ノウハウやネットワークを生かして、各地域でまちづくりや子育て支援、環境保全など幅広い分野のリーダーとして活動をしているところである。また、県や市町の各種審議会やビジョン委員会委員への就任、あるいは地域団体やNPOなどの設立・運営などに中心的な立場で活動しているところである。
 人口減少、少子高齢社会が進み、地域のつながりの希薄化が懸念される中で、地域リーダーの資質としては、例えば多様な意見を調整し、合意形成や協働につなげる力、地域の魅力や資源を見出し、それを生かしていく力、グループや団体の運営、情報収集・発信を効果的に進める力などがますます求められるものと考えている。
 今後とも、社会背景の動きを注視しながら、新しい地域社会を切り開く原動力となるような人材を養成して、参画と協働による県民主体の地域づくりを進めていきたいと考えているので、どうぞよろしくお願いする。
質問者:中野郁吾
参画と協働ということで、参画となると、なかなかハードルが高いように感じて、まずは地域の人が各活動しているコミュニティに参加しやすいような雰囲気を作っていってもらって、参加することによって活動する楽しみを覚えていただいて、積極的に参画につながるように運んでいってもらいたいと思う。
 また、先ほどの委員が地域祖父母モデル事業のことで質問されていたが、その事業を実施する中でも地域でリーダーという存在が大きく、その活動されている方が自治会とのつながりがあったということで、その事業を実施するに当たって、広告チラシを作り自治会にお願いしたから、その地域で幅広くチラシをまいてもらった。その結果、参加する子連れのお母さん世代が会場一杯に来たというようなことがあって、やっぱり活動するコミュニティ同士をつなぐというような役割も必要だと思うのである。
 それにはリーダーがやっぱり間口を広げて、どんどん新しく入ってきた人たちにも働き掛けるようなこともしていかないといけないと思うので、引き続き地域活動のリーダーをしっかりと育成していくような取組を進めていっていただけたらと思う。