7.農政環境部についての審査
②微小粒子状物質(PM2.5)対策の推進について
(2)PM2.5削減に向けた国際協力について
質問者:中野郁吾
二つ目の質問として、PM2.5削減に向けた国際協力について伺う。
 PM2.5といえば、どうしても中国の深刻な大気汚染がイメージされる。先日も中国に出張する知り合いが、各地の空気の悪さ、大気汚染の深刻さを嘆いていた。そんな中、来週、県と環境省の共催による、中国におけるPM2.5に関する日本国内での企業向け説明・相談会の開催に興味を示していた。このような取り組みをもっと進めてほしいと思う。
 中国のPM2.5削減対策については、本県と友好関係にある中国広東省との間で協力して実施することが昨年合意され、来年度以降も取り組みを進めていくとのことであるが、その合意内容と具体的な事業の進め方について、ご所見を伺う。
答弁者:水大気課長
平成25年1月以降、中国におけるPM2.5による深刻な大気汚染が問題となっており、来週19日には、委員ご指摘の中国におけるPM2.5に関する日本国内での説明・相談会を環境省と共催し、中国大気汚染の状況、国・自治体の取り組み、高濃度汚染時の健康影響等について、参加企業等に対して説明する予定である。
 本県では、友好関係にある広東省との間で環境分野の交流を行ってきたが、PM2.5などの大気汚染対策に係る技術交流・協力を強化させるため、昨年8月29日に広東省環境保護庁と協議し、PM2.5共同調査研究、民間企業の技術交流、人材交流、大気汚染対策の取り組み等の情報共有について合意した。
 さらに、10月に広東省内で開催されたアジア太平洋地域の都市大気汚染対策に関する専門家会議において、本県と広東省の専門家等が大気汚染対策の取り組み等を発表し、問題意識の共有化が図られたところである。
 今後、広東省政府職員を対象にPM2.5測定方法や先進事例調査などの研修を実施する。
 また、大気汚染源の解析方法や排ガス処理技術の適用など、広東省の要望に応じた共同調査研究や企業協力の可能性を検討することで、広東省との国際協力を進めていく。よろしくお願いする。
質問者:中野郁吾
この兵庫県においては、過去に大気汚染という公害、環境問題を乗り越えてきたという経験があるので、ぜひともそういった経験を生かして、その技術や経験を生かした上で、環境問題においては世界をリードするぐらいの取り組みを期待したいと思う。
 そして、次の世代においしい空気を吸えるような環境を残していく兵庫県であることをお願いして、私の質問を終わる。ありがとうございました。