2.企画県民部①についての審査
①兵庫県立ピッコロ劇団の活動について
(2)ピッコロわくわくステージについて
質問者:中野郁吾
次にご答弁にもあった、ピッコロ劇団が行うピッコロわくわくステージについて伺う。
 ピッコロ劇団は、平成22年から希望のある中学校を対象としてピッコロわくわくステージを実施している。絵画や音楽などでもそうだが、子供の頃に優れた生の、本物の演劇に触れることは、舞台芸術のすばらしさをまさに五感で体感するとともに、想像力が刺激されることで心の豊かさを育むきっかけになると思う。
 そこで、今後の展開にも大いに期待しているところであるが、実際に舞台を鑑賞した、生で見た子供たちの感想等を含めた、ピッコロわくわくステージの取り組み成果について当局の所見を伺う。
答弁者:芸術文化課長
中学生を対象とするピッコロわくわくステージは、参加学校数が平成23年度は13校2,663名、平成24年度は17校3,080名、平成25年度は25校4,085名と年々拡大してきた。
 また、学校現場からの要望に応えるため、今年度からは、これまでの10月に加え6月にも公演を開催することとし、公演数も16公演に増やし、26校5,238名の中学生に参加いただいた。
 ピッコロわくわくステージは、委員ご指摘のように、劇場で本格的な演劇に触れることを通して中学生の想像力、表現力やコミュニケーション能力の向上に寄与することに加え、照明や音楽など演劇を裏で支える人々の存在の理解や、また公共ホールでのマナーについても学習することができるとともに、演劇の裾野拡大にもつながることから、県立劇団を有する兵庫県ならではの取り組みであると考えている。
 実際に参加した生徒からは「とても迫力があり演技に吸い込まれるようだった」「演劇を見るのは初めてだったがすごく興味がわいた」「表に出ている役者だけでなく裏方の仕事があって舞台が成立することが分かった」といった感想が寄せられた。また、先生からも、「演劇鑑賞は子供の感性の育成に効果的だ」「本物の劇場空間で鑑賞することはすばらしい」など好評であった。来年度からは、公演回数をさらに16公演から18公演に拡充することとしている。
 今後とも、青少年が演劇のすばらしさを体感できるステージ作りに努め、ピッコロわくわくステージの更なる充実に取り組んでいく。
質問者:中野郁吾
 そういった子供たちによい刺激をたくさん与えてきた活動であるが、より多くの子供たちの感性によい刺激を与え、芸術の振興を更に深めていただきたいと思う。